人間万事塞翁が馬

 

 

故事成語の中で人間万事塞翁が馬という言葉があります。

 

この言葉は有名なので知っている人も多いと思います。

 

意味合いとしては、幸福が不幸になったり、不幸が幸福になったりいつ転じるか分からないので、

安易に喜んだり、悲しんだりする必要はないという意味です。

 

話の由来としては、昔の中国のおじいさんの馬の話からきているそうです。

 

話を引用すると、中国の北端に、「翁(老人)」が住んでいました。あるとき、

彼の飼っていた馬が逃げてしまったので、みんなが同情しましたが、彼は「これは幸運が訪れる印だよ」

と言います。そして、そのとおり、逃げた馬は立派な馬を連れて帰ってきました。そこでみんなが祝福すると、

今度は「これは不運の兆しだ」と言います。

実際、しばらくすると彼の息子がその馬から落ち、足の骨を折ってしまったのです。またみんなが同情すると、

彼の答えは、「これは幸運の前触れだ」。息子はその怪我のおかげで、戦争に行かずにすんだのでした。

 

という話からきている言葉です。

 

自分自身にこの言葉を思い出した体験があったので、これを書こうと思いました。

 

それは最近屋外作業の仕事で、雨が降っていた時の話です。

 

雨が降ると色々養生をしないといけなかったり、濡れたりと作業がしづらい状況になるので、

始めは嫌だなと思っていました。

 

ですが、雨養生が上手くはれたこともあり、雨に降られる以外のことは作業的にスムーズにことが運び、

問題なく作業を終えることができました。

 

また、雨が降っていたことでジメジメはしていましたが、カンカン照りではなかったので、

そこまで体力を消耗せずに済みました。

 

この体験は成語の内容とは若干ずれている部分があるかもしれませんが、ふと思い出し、

悪いことがあってもそこから悪いことばかりじゃなく、良いと思えることも起こるから、

あまり今の現象に対して、とらわれる必要はないのかなと思いました。

 

逆に今良いと思っていてもまた悪いことも起こるから、その状態に安住することがないようにしないと

いけないなと思いました。

 

どうしても今の状態にとらわれて一喜一憂してしまうことがありますが、

この言葉を励みに日々頑張っていこうと思います。